●越中八尾おわら道場

おわら道場の紹介

越中八尾おわら道場は、富山県の越中おわら節の研修と伝承・普及を目的とし、1985年に設立されました。
おわら節各部門の教室(講習会)を運営し、技能審査会で資格認定を行います。居住地、年齢、性別を問わず誰でも随時入会できます。
2020年2月現在の会員数は136名(過去延べ会員数は981名。いずれも会員管理システムの登録データ件数)です。

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  講習会光景    
  講習部門    
  代表のご挨拶    
  講師紹介    



講習会

開催日: 前期=3月から6月までの間、原則として第2第4日曜日(変更あり。開催日はお問い合せください)。各日約2時間。
後期=7月から11月までの間。開催曜日と時間は前期と同じ。
場所: 富山市民芸術創造センター 講習会場地図(yahoo map)
※講習会の会場ならびに時間の変更にご注意ください(下記参照)。

2024年度(令和6年度)講習会・技能審査会の日程
日時 内容 場所 備考
●前期日程
3月10日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第1回 富山市民芸術創造センター 見学希望の方はご連絡下さい。
3月24日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第2回 いみず市民交流プラザ 同上
4月14日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第3回 同上 同上
4月28日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第4回 富山市民芸術創造センター 同上
5月12日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第5回 いみず市民交流プラザ 同上
5月26日(日) 13:00〜15:00 前期通常講習会・第6回 同上 同上
6月以降の前期日程は後日掲載します。
各回の講習会の日時と会場にご注意ください。
●後期日程
後期日程は後日掲載します。

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講習会の光景

胡弓部門 三味線部門
唄部門 唄部門
女踊り部門 男踊り部門 受講者全員による輪踊り



部門

次の7部門の中からどの部門でも、また幾つの部門でも受講できます。


男踊り

「案山子踊り」等、男性の踊りの部門です。黒の法被に黒の腹掛け、股引を着用して踊るので目立ちます。緩急と切れ、手足の決めを見せ場とする勇壮で躍動的な踊りです。

女踊り

「四季踊り」や「蛍狩り」等、女性の踊りの部門です。優雅で柔らかな印象の中に、妖艶さが漂う踊りです。

胡弓

おわら節に不可欠な胡弓の部門です。胡弓がおわら節に定着したのは意外に新しく、昭和に入った頃です。哀愁を帯びた胡弓の調べが、三味線と太鼓という対照的な音色と合わさって、おわら節独特の楽曲を形作っています。

三味線

三味線の部門です。中棹の三味線を使います。リズムの要となりますので、切れの良い音色が好まれます。バチの決めが大切で、譜面だけでは表現できない独特のはずみを勉強する必要があります。

太鼓

太鼓の部門です。おわら節では太鼓は固定せず、身体にタスキ状に吊るして叩きます。合いの手などの「はじめ」「なか」「まとめ」のおおよそ三つの打法があり、唄や三味線をひきしめる役目を果します。


唄い手で何よりも重要なのは、楽器や踊りの人達が演じ易く、かつ聴いている人達にきちんと歌詞が伝わることです。ですから踊りが付いていても、いなくても人の前で唄うにはかなりの熟練が求められます。

囃子ことば

囃す時は、音感、リズム感、そして唄わせよういう勢い等が必須の条件となります。踊りの一連の流れの全部を解っていないと囃し方は務まりません。ですから囃し方はそのチーム全体のキーマンであり、ある意味ではおわらの中で一番難しいのはこの囃し方かも知れません。


ご挨拶 代表(第3代会長)・庵 進
---ただ、ただ研鑽越中おわら節---
「越中八尾おわら道場」は昭和60年4月、明治生まれの胡弓の名人・若林久義氏(故人)と囃子詞の名人・中田国嗣氏(故人)、そして当道場初代会長の佐藤清氏を中心に、八尾の町の有志十数人が発起人となって誕生しました。
「おわら道場」設立の切っ掛けは、「おわら」をきちんと芸事として捉えて取組んできた人達が『今のおわらは唄も三味線も踊りも少し崩れてきた。このままでは人気だけで中身が伴わないおわらになってしまう』とそれぞれに憂いを持ち始めたこと。さらに、昭和30年代から続いた民謡ブームも50年代に入ってから急激に陰りが見られるようになった中、越中おわらだけは人気が高く、他の民謡に物足りなくなった全国の「本物志向」の人達が「越中おわら」を目指してだんだんと増えて来たことです。此等に応えるべく、長老、若手で色々と構想を重ねて旗揚げをしました。
現在、民謡の守門者である竹内勉氏と、八尾のお城とも云える聞名寺住職、霧野雅麿氏の二人を後見人として23年目(2007年現在)に至っています。
さて、なぜ民謡の団体に『道場』と付けたかは、《地元の人であろうと県外の人であろうと、民謡(唄、楽器、踊りほか)の経験が深かろうが浅かろうが、また老若男女を問わず門戸を開き、ただ技量の進歩上達を基準に審査を行い、段位を取得してもらう》という趣旨からです。このことを発足時から全く変わることなく「越中八尾おわら道場」の根幹としています。
この審査を「越中おわら節技能審査会」と云い、6月の「前期」と11月の「後期」の年二回開催しています。当道場の会員しか審査を受けることは出来ませんが、審査会場にはどなたでも入場無料でご自由に観覧いただけます。
芸事の昇段試験をこのように公開で行っている団体は、プロ、アマチュアを問わず、日本全国どこにも例がないと思います。
名人と云われる方々の芸は、ひとつのことにこだわって長い時間をかけて築き上げられたものですから、いつ聴いても、何回聴いても又何回観ても飽きることのない「その人だけが持つ独特の品格と味のある『芸』」です。
一方、昨今は派手さや奇抜つさが主流となり、品格とか味わいなどに乏しい芸が氾濫しているように思えてなりません。芸事はたとえ素人であっても、名人のようにひとつのことにこだわりを持って、時間をかけて本気で取組んでもらいたいものです。
当「おわら道場」は設立以来、この「こだわりを持つ」を基本にして日々取組んでいます。お陰さまでその功が奏してか徐々にではありますが、世間から「おわら道場」を評価いただき、当道場の出番も増えてまいりました。
私たちは、明治生まれの方々から引き継いだ「おわらに対する熱い思いと理念」を大切にしながら、人や時代がどのように変わろうとも常に「真の越中おわら」を目指してこの輪を拡げて行きたいと願っています。
最後に、「越中八尾おわら道場」を識っていただくために是非一度、「越中おわら節技能審査会」を御覧下さいまして越中おわらの「良さ」「難しさ」と当道場の『おわらへのこだわり』を実感していただければ幸甚です。


---創立35周年にあたって---
1985年(昭和60年)、当道場が発足して以来、お蔭様で今年(2019年)35周年目を迎える事が出来ました。これを記念して、創立当初から御縁のある聞名寺様にて記念公演を開催させていただきました。
富山をはじめ、石川、名古屋、大阪、東京、宮城など全国から総勢80名の会員が集まり、境内や本堂で輪踊りや舞台踊りを行いました。
今日に至るまで、聞名寺様をはじめ当道場発展のためにお力添えを頂きました全ての皆様に感謝し、更なる越中おわらの研鑽に努めて参ります。  
今後とも、越中八尾おわら道場にご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

講師紹介(部門別あいうえお順)
庵 進
代表
小泉 清美
嶋田 三明
森 匠樹
胡弓

宮本 健一
男踊り

庵 絹代
女踊り
北川 由美子
女踊り



主な年間行事

総会(お花見) 4月
おさらい会 7月
風の盆(聞名寺境内) 9月3日夜 「風の盆講中」との合同出演
技能審査会 前期=6月下旬〜7月初旬 後期=11月下旬
忘年会 11月下旬〜12月初旬
演技発表会 5年毎に開催予定
各種催事出演 その他随時

2024年度(令和6年度)行事日程
日時 内容 場所 備考
4月14日(日) 15:00〜17:00 令和6年度(第40期)定期総会 いみず市民交流プラザ 会員のみ参加可
見学をご希望の方、当日入会申し込みご希望の方は、予めお電話もしくはメールにてご連絡下さい。





本部事務局 〒939-2352 富山県富山市八尾町下新町1381
tel:090-1310-5164 fax:076-468-1340 地図(yahoo map)
関西支部 〒565-0873 大阪府吹田市藤白台3-5-2-301
tel:06-3050-2954
珠洲支部 〒927-0022 石川県鳳珠郡穴水町北七海二の10-26
tel:0768-52-1324
お問い合せは、上記メールアドレスへメールするか、本部事務局へ電話でお願いします。
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